学生や社会人の方がカフェで勉強する光景をよく見かけます。田舎者な私は、スタバでMacBookをみてる方を、「おっ、すかしたやつだなー、ノマド気取りかよ」と、大変なひがみ根性で見てしまうわけですが、いつも思うのは、雑音の中でよく仕事や勉強ができるなということです。
人によっては、ある程度の雑音がないと集中できないという人もいるようで、実際にそういう研究結果もあると何かの本で読みました。
でも、私は雑音の中では全く集中することもできません。小説すら音楽を聴きながらでは読めないんです。
集中力が欲しいといつも思うのですが、どうやら集中力には特定の構造があるようです。
集中力は、①集中する対象を選別して集中する過程、②その集中が空中をさまよい始める過程、③あ、集中がさまよってるなと自分が気付く過程、④最初の対象に集中しなおす過程の四段階です。
①と④は意識的な行為、②と③はただ起きる現象ですが、③で集中力がさまよっていると気が付いたとき、そのままさまよい続けるのか、最初の対象に戻るのかは、自分で決めることができます。
③はただ起きる現象とはいえ、そういうことが起きると最初から知っていれば、すぐに気が付きそうです。そうすると、②と③の時間を縮めることで、②が起きてもすぐにびゅーんと④まで行くことで、結果として集中を続けることができそうですね。
音楽を聴いていると私が本に集中できないのは、おそらく音楽につられて、自分の集中がさまよっているのに気が付いていないのではないかと思います。
逆に、雑音や音楽や人の目があったほうが集中できる方というのは、そういった外部要因があるほうが、集中が空中をさまよわない、逆に言うと静音である状況が集中をさまよわせる原因になっているのではないかと思います。
集中力が必要な交渉では、自分がどういうときに集中できるのかをきちんと知ったうえで、そういう環境を自分で用意することが大事です。そのうえで、集中がさまよってもすぐに気が付こうという意識をもって臨みましょう。
というわけで、みなさん、私の前では静かにしてください。
ではまた(^^)
参照
“To Improve Your Focus,Notice How You Lose It,”HBR.org,November 4,2015. ⓒ2015 Harvard Business School Publishing Corporation
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