善人への道

今からでも善人になれるならなりたい。誰だってそう思うと思います。私だってそうです。

そもそも悪いことをしようと思って生きている人なんてほとんどいないわけで、ほとんど人は倫理的でいようと心がけて生きているはずです。それでも、常にトラブルは起きます。そもそも、弁護士という人のトラブルを解決する職業があること自体、人が誰から見ても善人であり続けることが出来ないことを示しているのでしょう。

 

そうすると、善人で生きていくには、どうやらまず、「人は油断すると道徳に背きかねない」ということを念頭におく必要がありそうです。倫理的に生きるためには、悪行を避けるだけではなく、積極的に善行を目指す必要があるということです。

 

私は、交渉について勉強する中で、人が様々なバイアスによって、意図せず周囲から見て非道徳的なふるまいをしてしまい、交渉がうまくいかない場面をみてきました。

意図的な犯罪を除き、だいたいの人は、バイアスによって意図せずに非道徳的なふるまいをしているのです。そういう意味では、まさに先ほど念頭に置いた、油断により道徳に背いているわけです。

バイアスを取り除くには、そういうバイアスがあるということを学び、それに事前にできるだけの対策をしなければなりません。

そしてこれが重要なのですが、バイアスにかかっている人だけではなく、その相手の人も、目の前の人がバイアスにかかっていることに気付いて、そのバイアスを取り除く手助けをしてあげる必要があります。この手助けこそが、善行ではないかと思うわけです。積極的に善行を目指すというと偽善的で胡散臭いにおいがしますが、自分も交渉をうまくすすめるために、相手のバイアスを取り除いてあげることが、善行だと考えると、すごく取り組みやすいと思います。

情けは人の為ならずということにつながるわけです。

 

倫理的な人生を送るためには、自分が油断により道徳に背いた行為を行わないことだけではなく、それに加えて、相手がバイアスによる油断で道徳に背いた行為を行っている場合に、そのバイアスを取り除く手助けをするということが大事だということです。非道徳的かどうかは、それが新聞の1面に載っても平気かどうかと考えると分かりやすいでしょう。

 

自分を振り返ってみると、悪行を避けることも善行を目指すこともほとんどできていません。善人への道はまだまだ前途多難なようです。20代後半OLの夏前のダイエットくらい難しそうですね。

 

ではまた(^^)

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