タイトルのとおりですが、ついにブログを始めました!
内容は、私がいま、いちばん関心のある「交渉」についてです。
弁護士として働き始めてあっという間に10年が過ぎてしまいました。この10年間、いろいろな方と出会い、いろいろなトラブルの解決に尽力してきましたが、その中で学んだことは、人はとにかく感情で動く生き物だということです。
経済学的にみれば、人は合理的な生き物であり、自分にとって最大限の利益を得られる行動を選択することが当然の前提とされています。このような合理的人間同士であれば、自分が最大限の利益を得られる条件であれば合意するし、そうでなければ合意しないというだけのシンプルな結論になりますので、交渉であれこれ考えをめぐらして、いろいろな調整をするという必要もなくなります。
ところが、人はそんなに合理的な生き物ではありません。いろいろな思考様式や偏見、感情などにより、必ずしも合理的とは思われない行動に出てしまいます。感情が先立ってしまうと、いくら合理的な提案をしたところで、受け付けてくれません。お金を犠牲にしてでも、あるいは社会的地位を犠牲にしてでも相手に復讐したい、同じ思いをさせたい、と考えたことはあなたにもあるのではないでしょうか。
人は極めて感情的な生き物なのです。
これは逆に言うと、この感情面さえうまく解決することができれば、多くのトラブルも円満に解決できる可能性があるということに繋がります。ただし、これには相手の協力が不可欠です。
最近では、このような人の感情面、心理面に配慮したうえで、人の行動を研究するという心理学と経済学を融合した行動経済学という分野も生まれてきています。
私も、交渉においても心理学的な考察こそが重要なのではないかと考えています。そういった観点から、これまでいろいろな試行錯誤を繰り返してきましたが、今回、一度体系的に整理してみようと思い、このブログを始めることに決めました。
どうせ整理するのであれば、弁護士としての枠にとらわれず、人間関係の改善やビジネスにも役立てることのできる「交渉法」として、私なりの方法を提案してみたいと思います。
単に方法だけだと抽象的で理解しにくいので、毎回、具体的な相談に回答する形で整理していく予定です。
相談も随時受け付けますので、よろしくお願いします。
私の自己紹介については、オーディナリーでインタヴューをしていただいた記事(舛廣純子が聞く「しなキャリ図鑑」 【第8話】 弁護士のチカラ / 中嶋俊明さんの場合)がありますので、そちらもよろしければご覧ください。
Illust by NYO IN
こんばんは
夢枕(ゆめまくら)と申します。
彼女や親や友達などと言い争いしてしまう時など
ついカッとなり感情的になってしまう時があり
あとから、(あの時なんであんな事を言ってしまったんだろう)と後悔することがたまにあります。
冷静に対応できれば解決できたものを
感情的に動いたせいで問題を大きくしてしまうことも
しばしば。。
こちらの[交渉]を参考にさせていただき
相手の言い分などを理解しお互いに最大限の利益を得られるような交渉人になれるよう
今後勉強をさせて頂きます
よろしくお願い致します。
夢枕さん
ご訪問ありがとうございます。
身近な関係だとつい感情的になってしまいますよね。
ただ裏を返せば、それだけ感情的になれる良い関係でもあるんですよね。
感情を排除するのではなくうまくコントロールするというにはどうすればよいか。
一緒にみつけていきましょう。